こんにちは髪質再生師インストラクター、テクニカルディレクター青田です。
総復習!基本に戻りもう一度髪を考えていきたいと思います。
そして髪を扱う方にとってお役に立てれば御の字です!また個人的な見解も含みますので「それ違うよ」なんて有るかもしれません。ご了承の上読んでいただきたく思います。
20種類のアミノ酸で構成される人体は約2万5千種類のタンパク質で構成されている。
髪を構成する成分はタンパク質で、タンパク質を更に小さく分解するとアミノ酸。
そして髪を構成するタンパク質はケラチンで構成されている。
ケラチンに多く含まれるアミノ酸はシスチン。
シスチンはシステインが2分子繋がったもの。
システイン、メチオニンは硫黄を含んでいる。
硫黄の元素記号はS。美容学校で教えられたSS結合はこれに由来する。
還元剤(パーマ1剤)でSS結合に水素を与えHS:HSにする。HSはシステイン。
HS:HSに酸化剤(パーマ2剤)でHS:HSにOを与えH2Oの水が生成されSSに再結合。
と学校で教わったパーマ理論を思い出し書いてみましたが、学生の時なぜ覚えなくてはいけないのかと悩んだ記憶があります。ただ試験に合格するための勉強をしていたのかもしれません。
さて染毛、パーマ、ブロー、縮毛矯正などの美容技術に於いて、これらの化学変化を利用して髪を変化させデザインに導く必要がありますが、これらの理論は科学で裏付けがされているものであるので、この裏付けに沿った方法を私達美容師は行っています、というか行うべきです。
本当にその方法は科学に基づき正しいか?と自問すべきです。
例えば髪にシルクプロテインを施すとどうなるのか?髪はケラチンで構成されているので、そこに含まれないシルクをつけたとしてもどうなるのか?と。つるつるになるは本当か!?
髪の損傷具合により、アミノ酸のポリペプチドの大きさ(分子量)を変えて髪に定着させることでどんな変化があるのか?固くなる、柔らかくなるなどのハリ・コシの変化は本当に生じるのか?傷んだ毛髪に純粋にアミノ酸が絡み定着すれば毛髪は確実に固くなるのではないかと、、、
ナノ化したスチームで髪を潤すことと、霧吹きで髪を潤すことに違いは本当に有るのか!?ナノ化したスチームで前処理した髪にパーマ液が浸透しやすいのは本当!?
などなど、ありとあらゆる疑問が生じてしまう青田ですが、もっと基本となる科学を勉強したかったと本気で思います。興味を引き出させる先生がもっと増えたとしたら、美容業界はきっともっと発展して行くに違いありませんし、新しい技法、発想が生まれるはずに違いありません!!
そしてユメパートナーズが業界発展のためにお役に立てれば幸いです。
髪質再生チーフアドバイザー、テクニカルディレクター 青田
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