こんにちは吉川です。
5月もそろそろ終わり。早いですね。
さて意識カードですが、教える側の姿勢という部分にフォーカスしていきましょう。
そもそも意識カードができた背景に、
見る側(教える立場)の2つの真逆の姿勢によって人が育たないという過去がありました。
富永著書の「困った新人を輝く新人に変える意識カード」にも書いてあるのですが、
一方は教育への無関心なタイプで主に男性に多く、
見ているようで見ていなく、場当たり的な指導法をする傾向がありました。
これでは相手にはなかなか心の奥まで声が届きません。
そしてもう一方が感情的になるタイプ。
主に女性に多く、想いは人並み以上にあるのですが、
真の部分で相手に変わって欲しいという見返りを求めているため、
見返りがないとただ怒りをぶつけるだけ、という理不尽な教育法になり、
精神的に相手を追い込むケースもありました。
全く自分自身偉そうなことは言えないのですが、
この二つを改善させるために、生まれた教育方法が意識カードだったのです。
カードに目標を書いて、みんなが見えるところにぶら下げておく、という
全くもってシンプルな仕組みなのですが、
無関心なタイプは意識カードによって関心ごとにフォーカスできますし、
相手の次の目標や課題について考えるようになります。
感情的になるタイプは、カードに書くことで冷静に内容を判断できます。
しかもルールとしてお互い納得の上で本人がクリアできるレベルに設定するため、
怒りに変わることがなくなるはずです。
ただし、意識カードの見る側には相手の成長を心から願う気持ちを
少しだけでも持つという意識をすることを前提条件に取り組むことをお勧めしています。
どうせ変わらないよ、と思うのはとても簡単ですが、
投げやりにならずに向き合うことが自分の人生をも変えると僕は思うからです。
人は人からみたらなんとも些細なきっかけで変わる生き物です。
小さな小さなきっかけでも、
その後の人生を大きく左右する出来事になるとは、その場では本人でさえ分からないもの。
でも振り返った時に、そういうきっかけを与えられること、
そしてそれに感謝された時に、きっと掛け替えのない喜びに変わるのではないかと思います。
意識カードは双方にとっても成長ツールになります。
クリエイティブディレクター 人材育成師 吉川
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