髪質再生インストラクター、テクニカルディレクター青田です。
昨年より技術セミナーのご依頼を受け、本年度も執り行われていく予定ですが、
毎回参加者様より頂く疑問、質問の中から本日は特に多い内容を紹介いたします。
Q カラーとパーマ(ストレート)は傷ませないで同時に行うことは出来るのか?
ダメージは生じないのか?という疑問をお持ちの方も多いはず。
うちではパーマしてから1週間空けてからの施術、パーマをかけた後にカラーを行うなど、様々な見解が有ります。
様々なサロン様で悩んでいるのか、多くの質問をお受けいたします。
その答えに移る前にカラー剤、パーマ液の種類が多種存在します。
ここではごく一般的に用いられるアルカリカラー染毛剤、通常パーマ液についての解説ですので、
すべての施術で該当しない場合もあるのでご了承下さい。
まず髪は弱酸性(等電点付近)が一番安定(傷みにくい)状態です。
カラー、パーマ剤に関しても極力アルカリ(薬剤のパワーアップを狙う)を使うことは
美容師にとって極力排除したいものです。
アルカリを使わなければ、かからない、染まらないという現象が起き、嫌でもアルカリを
使わざるを得ない状況に陥っているのではないでしょうか?
それでは同時施術を行う事で生まれてしまう考えられるデメリットとはどんなことでしょう?
アルカリ剤を使いながら同時進行を行えば、当然髪に負担が生じてしまいます。
ですのでパーマとカラーを別に行い、日を空けたほうが良いとなるのではと思います。
カラー、またはパーマのどちらかを行い日を空けることで残留するアルカリを揮発させる。
そんなニュアンスで間を空けるのだと思いますが、同時進行でも残留アルカリを除去しながら
施術出来れば問題がないのではと自分は考えます。
私達美容師はいつの時代も、髪を最良の方法で、早くて手間の掛からない施術をしたいものですよね。
髪質再生チーフアドバイザー、テクニカルディレクター 青田
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