困った社員コラム

当社に寄せられたご質問にお答えいたします。

私の会社には昨年若い部下が多く入社してきましたが、どうしても困ったことがあります。その前に、私は世代を言い訳にすることは非常に嫌いです。氷河期世代とかゆとり世代とか色々ありますが、私は世代にひとくくりにすることも世代を言い訳に使うことも社会人としてはおかしいと考えています。というのも、仕事は世代など関係なく努力で補えるモノだからです。適材適所やたしかに世代によってある程度の個性は違ってくるかもしれませんが、勤務中は年齢関係なく努力して欲しいのです。

しかし、若い部下は私が注意したり失敗したりするとこう言うのです。

「ゆとり世代なんで……」

「そういうのはいいから、個人の努力次第だよ」

「はい……」

といった感じでその場は終わるのですが、結局またなにかしらの機会に程度の似た返事をしてきます。たしかに世間では○○世代を頻繁に取り上げていますが、私にとってその○○世代は言い訳をわざわざ作っているようにしか思えません。現に私の会社の若い社員の数人が使っているのですから少なからずとも身近ではそうなのです。

そこで、私は世代を言い訳にする部下にどのように対応するべきでしょうか。ゆとり世代だから仕方ないという風な考えや回答はしたくありません。よろしくお願いいたします。

まず、相手があなたを受け入れないことには話は進みません

ある例があるのですが、精神を病んでいる母親から生まれた双子の姉妹がいました。
同じ環境で同じ母親から同じように育てられた、双子の姉妹。
一人は母親と同じく精神を病み、もう一人は精神病を直す医者になったということを聞いたことがあります。

この例から見ても、何をつたえたか?どう伝えたか?の次には相手がどう受け取ったか?ということも重要です。相手がどう受け取ったか?に関しても、それを知る手段は伝えた上司と部下とのコミュニケーションからのみ探ることができ、人間関係の深さに比例します。

反発するという時点で人間関係ができていない。

究極は納得のいかないことであっても尊敬される上司からの指摘には素直になれたり、違う角度から受け入れよう、この上司は何を言おうとしているのだろうか?という相手の気持ちを汲むようなことも起きてきます。
相手の気持ちを汲むというのは人間関係構築の基本です。気持ちを汲むというのは、正しさの追求をしたら生まれない概念だと私は思っています。

これも例がありますが、小さな子供が空から飴が降ってきたと母親に言った。
もちろんそれは嘘です。雨は降っても飴は降るはずがない。

だから母親は言った。うそはついたらいけないよ。嘘そうして嘘をつくの?と。
正しいことを言い、正しいことを追求しようとするだけ、心は離れていくのです。

そんな中その子供には大好きな先生がいました。

その先生は飴が降ってきたという嘘に、どこから降ってきたの?一緒に取ろうか?といって一緒に籠をもってとろうとして。そして一言、飴ふってこないね。雨の間違いじゃない?と。そのようなやり取りに子供は先生に心を開いていく。

これが相手の気持ちを汲むということです。要はなぜ子供が嘘をついているのか?の裏側には構ってほしい、自分を見てほしいという裏側の気持ちがあるのです。このように、もしかしたら人間関係の構築のスタートとして、相手の気持ちを汲む=正しさを追求しない。

どう伝わったか?を常に意識することで、人間関係が生まれ、スムースに指摘を受け入れるようになるのではないか?と思います。人間は臭いから匂いを嗅いだらいけないといわれれば、嗅ぎたくなるし、見てはいけませんと言えば言うほど見たくなる生き物です。やるなと言われれば言われるほど、ムキになって、やりたくなるものです。最後に昔だったら、なさねばならぬ、なぜならばなさねばならぬから・・・・・・という美学が通用するぐらいの人間関係ができることを祈ります。人間関係なんか後からついてくる。

今の奴らは甘い!!ということも十分にわかっていて私なりに書いてみました。

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夢パートナーズ、代表:富永
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自立型人材経営コンサルタント 富永

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