忘年会の季節です。
経営者の皆様は、年間を通じてどれだけ、社員に向けてメッセージを発することでしょうか?
どこの会社でも年に数回、多いところでは週に何回もメッセージを発していることでしょう。
大切なメッセージ。共通の理念を持った社員だからこそ、トップの話は理解できるだろう?
と思うのは当然。しかしたくさんの社員の中には、社歴の長いスタッフ、1年程度のスタッフと
様々ですので、難しく話せば話すだけ伝わりにくくなります。
理想はトップのメッセージの裏の裏まで感じて、読み取ってくれることを願いながら
メッセージングしているのがトップなのではないでしょうか?
人数が増えれば増えるほど、社歴や各社員の意識の差があればあるほど、
メッセージが難しくなる!そう悩んでいる経営者の方は多いのではないでしょうか?
というか、そういうことも気づかずにメッセージする経営者の方もいるようですが、
社員数が20名を超えれば、伝わり方にかなりの差が出ていると思います。
一番気づかなければいけない事は、人は皆マイナスの感情の時は、マイナスにしかとらえられない。
同じことを発信しても、マイナス感情のスタッフはマイナスにとらえることしかできない。
ここが一番怖いわけです。同じメッセージを発しているのに、人によってまるっきり違うメッセージになってしまう。
特に忘年会などで、年の終わりに気合を入れたメッセージ。
来年に向けて、期待のこもったメッセージ。
表面上すごくプラスのようでも、実は受け取り側の感情の状態によって
まるっきり変わってしまうものです。
トップとしてプラスのメッセージを発したつもりが、
聞いている社員はマイナスにしかとらえられない。
こんなことが意外と多いのです。そして意外と気づきにくいのです。
だからこそ、先ずは大切なメッセージを発する前に、きちんととらえられ方の
土台を作るべきなのです。
因みに私は、年に何度もある中でも、毎年重要な位置づけとしている
年末のメッセージ。毎年1時間は時間をもらっているのですが、
今年は10分で終わらせると宣言し、終わらせました。
それは年末の忘年会のメッセージまでにその土台が作りきれなかったと思ったからです。
自分が思うメッセージを発したとき、マイナスにとらえるであろう空気を感じていたからです。
今年の後半、かなりの時間を割いて社員とミーティングに行きましたが、人数が多くなればなるだけ
納得するまで向かい合えなかった。
そんな思いを抱き、今年の忘年会を終えました。
あまりピンと来ないかもしれませんが、人間の脳の勉強をすると、そのことがよーくわかります。
来年度は1月と3月に人材系のセミナーを開催いたします。
テクニックではなく、もっと本質的なことに触れていきたいと思います。