価格を見直すタイミングは、反響が落ちた時ではありません。
どんなタイミングで、価格を見直さなければいけないのか?
そこが最重要になります。
価格が高すぎるから、反響がない。という事で、価格だけを下げるというは
とても危険な事です。
しかし、その価値を知らない消費者に、その価値が伝わらなければ、
価格というのはとても重要なポイントでもあり、そもそも価格を下げるというのは
伝家の宝刀のように、劇薬的に反響を得るためのポイントであることも事実です。
だから、時に価格を見直す=価格を下げるというのも必要な時もあります。
それが、きちんとした分析に基づき、価格を見直すタイミングです。
そのポイントは、その一つのメニューや商品の価値を伝えるまでに
消費者が無意識に感じている、そのメニューや商品における価値の価格です。
これは、講習においては、何度もロールプレイを行うほどの内容ですから、
文章では伝えきれませんが、少し気づいてもらう例を書いてみます。
¥130の缶コーヒーの自動販売機と¥100の缶コーヒー自動販売機がありました。
ある時期までは、¥100の自動販売機はとても売れ行きが良かった。
その理由は、消費者は消費税により、¥120の缶コーヒーが無意識的な価値価格だったからです。
¥10高いだけで、その缶コーヒーは高いと無意識に判断します。
しかし、¥100というとすごく安く感じています。 もちろん誰も¥30に困っていません。
ガソリンが明日から¥10上がるというだけで、何時間も並ぶのが人間の心理。
意外と価格には無意識的に、高い、安いを判断しているのです。
そして、ある時から¥100の自動販売機の売れ行きが悪くなります。
そこで、色々と売り方を変えたり、伝え方を変えたりという事も出来ます。
その時点で、値段が原因とか、値段を下げるという事を選択するのではなく、
その売れなくなった背景に何が?あるのか?
それは、消費者の缶コーヒーに対する、価格の無意識的な価値価格の変化があるはずです。
そこで、周りの自動販売機の売り方、価格、その他スーパーなどの売り方、価格、
そして新しく生まれるている価値の変化。このあたりのポイントが強烈に働いているという
事実が明確の時に、価格を見直すということをします。
しかし、価格の見直しはただの値下げには絶対にしてはいけない。
値を下げたきちんとした理由を明確にして、別のものと組み合わせたり、別の価値を増やして
価格を見直すという事が重要です。
高単価でも、確実に新規を増やす事ができている事実。4月、5月に経営セミナーで
じっくりと解説いたします。