次に本部に良く届く、質問に答えてみたいと思います。意識カードというカテゴリを超えた質問が多く寄せられることにもとても光栄に思っております。

以下、下記のような質問が届きました。

最近の若い部下で一番困ることは、会社への欠勤の仕方です。特に私の会社が欠勤に対して寛大ということはありませんが、宿泊業ですので嘔吐や高熱の場合は絶対に欠勤させて欲しいとの命令が本部により決まっています。ゆえに欠勤の連絡は他の会社に比べて多いです。

今回困っていることは、欠勤するときの連絡手段についてです。この時代ですから上司や部下問わずメールアドレスを皆知っています。ちょっとした付き合いに誘うときは非常に便利ですが、問題は欠勤するときの連絡手段にメールを使ってくることがあります。さすがに欠勤は会社への連絡をして欲しいのですが、部下にそのことを伝えるとこのように返事をしてきました。

「会社への欠勤は、メールではなく電話でするべきだよ」

「いえ、でも、吐き気の激しいときに連絡はできませんし……、それに連絡手段に拘る必要はないと思います。休むという連絡が肝要だと思いますので」

といった具合で、腑に落ちないものの、たしかに一理あるように思いました。私たちの時代は電話連絡することで、声から体調を察して嘘をついていないな、などとひとつの確認手段にしていました。しかし現在ではコンプライアンスなどの問題もありますし、また会社への欠勤は電話で必ずすべきとの規程はありません。

若い部下は電話連絡が恥ずかしいのかよくわかりませんが、いったいどのように対処したらいいのでしょうか。

以下質問に答えます。

先ずは、上司個人の感覚か?それとも会社としての決まりごととなのか?それとも決まり事ではないけど会社として大切にしている文化のようなものなのか?を考えてみることが重要なのではないでしょうか?

電話をせずにメールで連絡してくるというのは、あくまでも事柄であって、どんな小さな事柄であっても、重要な事柄であっても、本質はもっと深いところにあるような気がします。

上司の個人的な感覚だったとしても、それが時に社会通念上必要な事であれば、それは伝えなければなりません。でも今どきの若者にとっては、メールやラインというのは当たり前の感覚であり、それが一つのコミュニケーションツールとなってしまったいるという世代間ギャップも先ずは受け入れてあげる度量も必要なのではないでしょうか?私の部下も、ラインは失礼だけどメールは大丈夫という変な感覚を持っているのか?私に連絡してくる時は、いつもラインを当たり前に使う世代でも、ラインで連絡してくる部下はあまりいません。ただそれが若者の当たり前であったとしても、その所属する場でそれではいけないという感覚を持っている空間であれば、それはしっかり伝えればいいだけの話です。その伝えるという目的はどんな小さなことであれ、重要なことであれ、上司と部下との間に人間関係がなくては伝えられません。要は部下がその上司の事が好きかどうか?尊敬できているかどうか?で、目的の達成度は変わってきます。

次に会社の規定がないから?というくだりがありますが、全てを規定化するのは不可能であるし、規定などなくても、遅刻はしてはいけないという感覚があれば、規定など必要ありませんし、部下のために「私」の時間を使い尽くす。時に経費は使わずに部下と食事をする。休みは権利があっても会社が大変だから取るべきではない。など、規定で縛れないようなことのほうに重要度はあるような気がします。だからきちんと伝えようという気持ちがあれば、自ずとメールで終わらせることなく、誠心誠意伝えるのではないでしょうか?

それともう一つ、それが会社の決まり事の場合。いう事を聞かない部下、意味が分からない部下、反発する部下と色々場面があります。先ずは目的達成のために人間関係を作り・・・・部下から好きになってもらう・・・・という事を訴えてきた自分が言うのもなんですが、時になさねばならぬ。なぜならば、そうせねばならぬから。という強制も必要で、時に伝えるのであればその事柄の意味よりも、そこに意味なんてない。そうしなければいけないんだよ!と。社会で生きていくっていうのはそういう感覚が必要だという事を部下に伝えておくことも、必要だと思っています。

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自立型人材経営コンサルタント 富永

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