自立型人材育成コンサルタントの富永です。現在週に2~3の質問などがありますので、その中で公開OKとなっているものを、ブログに挙げさせていただいております。下記のような質問がありました。
最近の若者は大人しい印象があるので、私のところに去年入社した若い社員の一人は元気があることから正反対に思います。元気があることは大変評価していますが、問題は突発的に行動することがあるのです。指示待ち人間は駄目だと思っていますが、かといって突然報告もなしに行動されることは迷惑を被ってしまいます。最初は大目に見ていたのですが、あることがきっかけで、これ以上はマズイと思って注意することにしました。
「活発に行動することは良いんだけれども、私に一言確認の言葉が欲しいね」
「すみません。ついつい身体の方が動いてしまって」
「これから気を付けてね」
「わかりました」
といった風に納得してくれたと思ったのですが、残念ながら未だに突発的に行動を起こしています。再び注意することは考えていますが、同じように注意しても効果はないのではないかと考えています。かといってかなりキツク注意すれば折角の彼の行動力が減少してしまうのではないだろうか、と思ってしまいます。
私は彼に対して再び同じように注意することが最善なのでしょうか、あるいは意識カードを使用した方法でなにかしら良案があるのでしょうか。
以下回答
私自身もわが社で最近経験しましたが、指示をしなければ動かない人間と指示がなくても動く人間はある意味紙一重なのではないでしょうか?指示がなくても動く・・・・は一見自立しているように思いますが、弊社では自立スッタフの定義を「指示がなくても自ら考えて、要求以上の仕事をしてくれる」と位置付けています。ある意味突発的に動いたとしても、求める以上の結果を出してもらえるのなら、何の問題もないのでしょうが、恐らく自発的な行動に対し、求める結果が伴っていないという事だと思います。結果というのは、行動することではなく、なぜ、何のために、何の目的で行動するのか?という行動自体に意味を意識して行動しなければ、恐らく意味のない?行動であって、それは決して自立ではなく、思いつきの行動にをしているだけですから、却って結果に対しての悪い評価をもらって、そのうち行動そのものが不快となってしまい。行動そのものをしない人間に変化してしまう恐れがりますから、まずはその行動力を認めて、行動の先にある結果を出させてあげるようにしてあげるとよいと思います。指示待ち人間とはタイプの違うにしろ、自立思考ができていない人だと思います。
まず行動力があるのなら、その行動そのものを止めずに、行動することを評価してあげる。まずは結果にコミットせず、行動していることを評価して、行動できることの素晴らしさを伝えたうえで、行動できるのだから、もっと最終的に評価される人物になってほしいからこそ、伝えたいことがあるということを伝えた上で、行動する最終的な目的、結果、意味をきちんと伝えておくことが重要です。きっと結果や目的を考えれずに、何も考えずにただ行動する。意味も分からずに行動する。だから求める結果とは違う結果となり、見ている上司はその結果だけにフォーカスして、評価してしまう事がると思います。先ずはどんな人にも良いところを探すこと。そのうえで導いてあげることをしてあげるとよいと思います。
意識カードを使うとすれば、行動する前に目的を考えて、そのための方法をまず考えてみる。と書いてみるといいと思います。きっとこの次の段階で「考えたつもり」だけで行動し、上司が求める行動や結果にならないという一見無駄に見えるようなプロセスが存在します。ここでも重要なことは、考えたというならそれでOKまずは一歩前進に褒める。意識カードで重要なことはクリアできないことは書かないという事です。このような新人にたいしては、褒めれるようなことを書くのもポイントです。
その次の段階で、行動する前に聞く!という内容を書けばいいのです。報告、相談をしてほしいという願いが相手の事を認めながら、かつ相手も快の状態で叶うのです。人間関係を構築しながら・・・・伝える、導く・・・・遠回りのようで近道だと思っています。