こんにちは、マーケティング担当の平山です。
美容師さんは、サービスや商品を提供することで対価を得ていますが、
少し気になることが有ります。
お客様に物を売っている限り「小売業」の一面を持っているのにもかかわらず、
自分たちは職人だから関係ないと言わんばかりに、「小売業」について、
全くと言っていいほど知識がありません。
サロン商材を扱い、お客様に販売しているのに、その仕入れ価格を知らなかったり、
利益がどのくらい出るか、輸送コストや、在庫リスク、
そして、同じ商品を扱う競合他社に関して理解した上で販売しているスタッフがどの位いるでしょうか。
お店で扱っている商品が、どこでいくらで売られているかもわからないのに、
定価でお客様にすすめる。はたまた、仕入れがいくらか、何本でどのくらい利益が出るのか、
良くわからないのに、割引きすれば売れるといった安易なキャンペーンを連発してしまう。
どんぶり勘定が出来るのは、規模が小さいから。
上場企業ならそうは行かないと容易に想像できます。
もちろん美容室は上場企業と比べるものではないかもしれませんが・・・
規模が大きな会社が、商品を売って利益を出すなら、仕入れコストから人的コスト、販売戦略のためのコスト、
一つの商品がお客様のもとに届くのに、どのくらいお金が動いて、
どのくらいの時間で、いくら利益が出るのか、1ヶ月先、3ヶ月先、半年先、
全て計算して、机の上で全てが出来上がり、未来予想図を具体的に描きます。
実際に販売するのはその後です。負ける戦はしません。
美容室で、そこまで計算して販売しているところは、少ないと思いますが、
その商品を作っているメーカーはちゃんと美容師さんたちがどう動くか、
計算しているはずです。頑張って売っている美容師を持ち上げる方法も熟知しているでしょう。
なのに、美容室は利益が取れない。
なぜでしょう?
あったはずの利益はどこへ消えましたか?ちゃんと目標値を設定して予想収益を出してありますか?
ネットで半額で売っている商品を、7掛けで仕入れている場合じゃないです。
戦略を立てる上で、どのくらいまでならコストを掛けられるのか、
経営者だけではなく、スタッフみんなが知っていないといけない時代が、
もう待った無しで迫っている。本当にそう思います。
経営者には、人望もそうですが、優れた計算能力を必要とします。
そして全てを兼ね備えている人なんて極稀だと思います。
出来ないところは、出来る人で埋める必要がありますし、人がいなければ、
実現できるサービスを利用します。放置してそのまま会社を運営していることが、
危ない会社の第一歩です。
足りないところは是非ご相談下さい。
マーケティングディレクター 平山
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