こんにちはマーケティング担当の平山です。
物を買ったり、お金を払ってサービスを受けるとき、
どんな思考が生まれているでしょうか。
物を買うとき、まだ買ってもいないのに、あたかも手元にあるような気分で、
頭のなかですでに手にしている自分がイメージ出来ていたり、
美容室であれば、まだ髪も切っていないのに、切った後の自分を想像していたりすることは、
誰でも有ると思います。
男性型の思考では、論理的でより具体的なイメージが、
女性形の思考では、感情的なイメージが一瞬のうちに浮かんでいるはずです。
マーケティング=イメージ戦略としてフォーカスすると、
少し見えてくるものが有ると思います。
例えば、芸能人。会ったこともないのに好感を持てたり、嫌いになったり、
本当か嘘かもわからないのに、ニュース記事やドラマの役柄でその人を判断してしまう。
これは、勝手な思い込みですよね。
お客様は、みなさんのサロンやサービス、スタッフなどに対して何かしらのイメージを持っているはずです。
ボジティブなイメージが多ければ、ファンになり、ネガティブなイメージが多ければ失客です。
では、そのイメージはどのようにして出来上がるのでしょう?
来店時では接客や技術、店内の環境などでリアルなイメージが出来ますが、
マーケティングにおいてはちょっと違います。
まだ来店してもいない、そのサービスを受けていない、その商品を手にしていない。
そのお客様に対してどうやって脳内で体験してもらうか。
そこが鍵となりそうです。
ここで、化学についての面白い話が有ります。
DHMO(一酸化二水素)という化合物をご存知でしょうか?
知らない人のために、簡単に説明すると、
- 水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
- 温室効果を引き起こす。
- 重篤なやけどの原因となりうる。
- 地形の侵食を引き起こす。
- 多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
- 電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
- 末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。
その危険性に反して、DHMOは頻繁に用いられている。
- 工業用の溶媒、冷却剤として用いられる。
- 原子力発電所で用いられる。
- 発泡スチロールの製造に用いられる。
- 防火剤として用いられる。
- 各種の残酷な動物実験に用いられる。
- 防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
- 各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。
何やらあまり気持ちのいいものではありませんね。
この成分の摂取ついて、「法規制したほうが良いか?」という質問に、
50人中43人がYESと答えを出しています。
しかし、皆さんはこれがないと生きていけませんし、毎日摂取しています。
これは昔、ジョークで発表されたもので、一酸化二水素・・・つまりH2O、水です。
人間が科学的に物を考えているわけではなく、イメージで良し悪しを判断しているという、
面白い実験です。
マーケティングに話を戻しますが、
早い話が、これの逆も可能ということです。
嘘をつきましょう、ということではなく、ボジティブなイメージを抽出して、
しっかりお客様に伝えることが出来るかどうか、それが大切ですよ。
つまりはそういうことです。
マーケティングディレクター 平山
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