売上=数量×単価は当たり前の法則です。そして労働集約型ビジネスである美容業の場合、スタッフがいなければ、売上はあげられません。人件費率50%を超えるのが当たり前のような感じです。でも数量ばかりを上げることにエネルギーを注いでいるのか?それとも一番手っ取り早いのか?数量を上げるために、ダンピングをする=単価を下げるという事をしている経営が多いと思うのです。言葉を選ばずに書くと、究極の安売りで集客をして単価が下げれば、客数は増えるかもしれませんが、単価は下げていることになります。それでも数量が上がった分売り上げは上がるかもしれませんが、客数を増やせば増やすだけ、美容業にはスタッフが必要になります。それは大きな経費、人件費がかさんできます。普通に考えれば、それは利益を減らしていきます。普通に考えれば、それではやっていけません。・・・
それではやっていけない・・・それは雇用を前提とした場合です。雇用をすれば色々な経費が増えていきます。だから、人を増やさず、かつ今いるスタッフの給料を上げる。そのために必要なことは、単価を上げることなのです。なぜ?そこに気づかないか?といつも訴えています。お客様の喜びの元に利益が上がる。お客様が高単価の付加価値に明確な違いを感じてくれる。これはスタッフのモチベーションも上がり、仕事に使命感も生まれます。なぜ?取り組まないのか?不思議です。
価格を下げて利益を得るためには雇用の放棄しかない。そうです。今流行の業務委託。面がし・・・雇用保険、労災保険なんて微々たる経費かもしれませんが、人数が増えれば結構な金額になります。経常利益5%で良いとされて入れる?美容業界で、社会保険料の15%の負担なんてできるはずもない。もっと言えば、消費税の8%も支払わなくていいのですから、業務委託しか生き残る道はないのか?それとも雇用をしながら、単価を下げるのか?経営を考えてほしいと思っています。